厳冬期も終わりに近づいた頃、水分の多い雪がアイゼン裏に山ほどくっついて歩行を妨げる、いわゆる雪団子と呼ばれる状況に困りはじめましたコニタンです。
近年売っているアイゼンには初めから付属している「アンチスノープレート」というものがあれば、解決できる状況なのですが、専用のものでないと取り付けられないパーツです。なので、
- アイゼンの型が古くて純正品が手に入らない
- 純正品が高い
- 消耗品なので自分で作れるようになりたい
という方は自作する必要があります。
今回は、そんな雪団子を解決する方法「アンチスノープレート」の自作と実際使ってみての感想をご紹介します。
- 材料は?
- 費用は?
- 素材選びのポイントは?
- メリットと注意点は?
- 他にいい方法はないの?
など気になる方は是非最後までお読みください。動画でも同じ情報を公開しているので、動画の方が見やすい方はこちらをどうぞ。
材料一式と金額
道具込みで一式こちら!
- 耐候性天然ゴム版(3mmを使用しましたが、2mmが良いかと。理由は後述。)
- 20×50cm
- ハトメ玉(7mm)
- ハトメパンチ(7mm)
- 型紙
- チラシでもなんでもOK
- ハトメの下穴を開けるドライバーなど
- 結束バンド
- ※こちらも耐候性のものを
金額
上記の材料を合わせて1000円ほどで購入しました。実際に正規品として売っているアンチスノープレートは5000円〜3000円ほどなので、かなり安く作ることができます。
また、材料は2〜3対作れるくらいはあるので、もしボロボロになってもまだ作れます。
作り方
①型紙を作り、ゴム板を切る
アイゼンに紙をあてて、少し大きめに型紙を作ります。型紙に合わせてゴム板をカット!
カットしたゴム板をアイゼンに当てつつ、形を整えるように削っていく方が、最初にぴったり切り出すよりも上手にできます。
②ハトメをつける
下穴を開ける場所にマジックなどで点を打っておき、ドライバーなどを使ってハトメの下穴を開けます。(専用器具があれば尚よし)
その後、ハトメ玉をはめてパンチで固定します。
ゴム板が分厚いと、ハトメの刺さりが浅く、ゴムの伸縮時に外れやすいので注意。
③結束バンドで留める
パタつく場所が出ないように、数カ所留めます。
結束バンドの替えは持って登山した方が良いかも。
※色々試しましたが、数カ所外れてもパタついたり歩行の妨げになることはありませんでした。
材料を買う際に注意すること
雪山で使用するということで、マイナス気温に強い「耐候性」があるものを選びましょう。また、ゴムはあまり分厚いとハトメがしっかり刺さりません。私は3mmのものを使用しましたが、ハトメを大きめのものにするか、ゴムの厚さが2mmで良いかなと思いました。
メリット・注意点
メリット
- 安い!
- 廃盤のアイゼンにもつけられる
注意点
- 爪に干渉しないように、輪郭を小さめにカットする
- 爪の根元にも干渉しないようにしましょう。
- 着脱できないので、よく乾燥させる
- アイゼンが錆び付いてしまうので、使った後はよく乾かしましょう。
他の雪団子対策方法はないの?
Youtubeのコメントでいただいたのですが、除雪用スプレー(スノーダンプ用)が良いそうです。こちらは筆者も試していないのですが、これも来季試してみたいと思います。
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